お知らせ校長室から
2026.02.04
【校長便り2月】礼節
校長 永井康博
最近はテレビを観ない人が若者を中心に増えていると言われてはいますが、我々世代の娯楽でテレビはまだまだ大きなウェイトを占めていることは間違いありません。日本においてテレビ放送が開始されたのは1953年ですが、当時はテレビが超高級品(価格は平均的なサラーリンマンの年収相当)であったために、一般家庭には普及していませんでした。1960年前後から一般家庭にもテレビが普及したという記録がありますが、私が育った農村では1964年に開催された東京オリンピックの頃には、普及したように思います。当時は高度経済成長期にあり、収入も増えて各家庭もテレビを買う余裕もできたことと、アジアで初めて開催されるオリンピックをテレビで観たいという気運もありました。テレビ番組で人気があったのがスポーツ中継。今は様々なスポーツ中継がありますが、当時はその種類は少なく、その中で人気があったのが、「大相撲」・「プロ野球」・「プロレス」でした。若い人にとっては「プロレス」は意外と感じる人も多いかと思いますが、一番人気があったと言っても過言ではないでしょう。金曜日の夜8時というゴールデンタイムに毎週放送されており、かなりの高視聴率であったようです。
今年の大相撲初場所で感動的な場面がありました。初土俵から大関昇進までわずか14場所など数多くのスピード記録を持つ、「大関安青錦」の優勝表彰式後のインタビューを受けた時の所作です。アナウンサーに紹介されると、「ありがとうございます」と答え、まず前方に一礼、そして左を向いて客席に一礼。さらに後ろを向き一礼、左方向にも深々と頭を下げてからインタビューに応じていました。安青錦はまだ21歳で、ロシアの侵攻を受けているウクライナから2022年に来日したばかりです。昨年11月の九州場所で優勝して大関に昇進し、1月の初場所で連続優勝。3月の大阪場所では横綱昇進が掛かります。強いだけでなく、常に周囲への感謝と敬意を忘れない礼儀正しく謙虚な姿勢には好感が持てます。是非とも優勝を目指して頑張ってほしいと思います。
日本の学生スポーツにおいては、どの種目においても「礼に始まり礼に終わる」ことが基本となっています。これは、スポーツマンシップを象徴する素晴らしい事であると考えます。済美高校では多くの生徒が運動部に所属し、日々頑張っています。試合に勝つことも大切ですが、礼節を重じる心を常に意識して活動してほしいと強く思います。







