お知らせ校長室から
2025.07.04
【校長便り7月】万博

校長 永井康博
今年4月13日より「大阪・関西万博」が開幕しました。今回の万博の開催をめぐっては、開幕前から建設費や運営費の高騰やパビリオンの建設の遅れなど多くの課題が報じられ、盛り上がりに欠けた感じでした。開幕してからも、入場ゲートの渋滞、そして人気パビリオンの混雑、暑さや雨に対する対策の甘さなどが指摘されました。
ただ、実際に入場した人の評価は上々で、もう一度訪れたいという声もよく聞かれます。実際のところ行くかどうか、まだ迷っている人も多いかと思います。実は私もその一人で、入場券は入手しているのですが、暑さや混雑のことを考えると二の足を踏んでいます。
我々の年代にとって、万博と言えば55年前に開催された「大阪万博」が思い起こされます。私は当時小学6年生。時代は戦後の高度経済成長を成し遂げ、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国となった頃で、国全体が万博開催に沸いていた記憶があります。私が住んでいた農村部も当時は景気も良く、農協が主催する「万博ツアー」が何度もあり、多くの子ども達もそれに参加しました。当時は旅行を理由に学校を休むことなどは許されない時代でしたが。万博に関しては担任の先生も行くことを勧めるくらいの雰囲気がありました。
55年前と今とでは国の政治や経済状況も大きく違うので軽々しくは言えないのですが、「2020東京オリンピック」や今回の「大阪・関西万博」に関連して自分なりに考えたことがあります。このような大きなイベントを開催する場合、議論を尽くした上でスタートすることが大事なことは言うまでもありません。ただし、一旦決まった以上は、より良いものにしていくよう国全体が動いていくことが国益につながるのではないかと私は思うのです。
さて、いよいよ11日(金)から夏の甲子園出場をかけた、第107回全国高等学校野球選手権愛媛大会が始まります。済美高校は第4シードとして16日(火)2回戦からの登場です。猛暑の中での大会となりそうですので、選手達には健康管理に留意し、ベストを尽くして是非とも甲子園出場の切符を勝ち取ってもらいたいと思います。
また、今月下旬より開催される「中国総体2025」には、男女ソフトテニス部、卓球部、新体操部、男・女陸上競技部が出場します。全国の強豪を相手に、これまでの練習の成果を出し切り、活躍することを期待しています。
皆様の熱いご声援をお願いします。
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