お知らせ校長室から

2025.05.13

【校長便り5月】宇宙校外学習

校長 永井康博

 風薫る5月、一年のうちで最も過ごしやすい季節になりました。真新しい制服に身を包んだ新入生555人も、学校生活にも徐々に慣れてきているようです。
 
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)主催の「宇宙校外学習」が、先月21日に本校で実施されました。全国から多数の応募があった中、済美高校が見事選定されました。
 当日は、生徒約170人が食堂に集まり、ティモンディ前田裕太さんの司会進行で始まりました。第1部はJAXA職員の方により、宇宙に関わる仕事についての講演がありました。職員の桐間惇也さんは松山出身ということもあり、親しみをもって生徒達に語ってくれました。桐間さんは、「JAXAにも文系・理系を問わず様々な仕事がある。将来自分の個性がどういう場所で生きるかを高校生の時から考えておくといい。」と、生徒達にアドバイスをしてくれました。
 そして、いよいよ第2部です。済美高校と国際宇宙ステーションを中継でつなぎ、大西宇宙飛行士による「宇宙校外学習」が始まりました。音声や画像も極めて鮮明で驚きました。まず、大西宇宙飛行士から、宇宙では物が浮いてしまうため、宇宙船内で作業する時は、衣服に機材をマジックテープで貼り付けて持ち運ぶなど、宇宙での生活を具体的に紹介してくれました。また、球状になって浮かんだ水を食べるなど、宇宙空間ならではのパフォーマンスも披露してくれました。その後は生徒からの質問に丁寧に応じていただきました。
 「流れ星は宇宙からはどのように見えますか。」との質問に対しては、「流れ星は地球に突入してくる時に、大気との摩擦によって燃えて光っているので、宇宙から見ると地球に落ちていく様子が、とてもきれいです。」と答えていただきました。また、「将来、火星に人は住めると思いますか。」の問いに対しては、「技術的には可能だが、地球からの距離が遠いことが、人間が火星に住めるかどうかの上で一番困難な課題になってくると思います。」と教えていただきました。質疑応答は次々と続き、生徒達は目を輝かせて聞き入っていました。
 最後に、大西宇宙飛行士から、以下のような素晴らしいメッセージが生徒達に送られました。
「これから、好きなことじゃなくて嫌いなことや苦手なこともぜひ頑張ってほしいと思います。そうして頑張ってきた経験は、振り返ってみても、一番自分を成長させてくれたと思いますし、自分が本当にやりたかったことをやる時に一番自分を支えてくれているような気がします。ぜひ皆さんもたくさんのことに挑戦して、頑張る姿勢を忘れずにこの後の学生生活を過ごしていってほしいと思います。」
 このメッセージは、今後の進路選択を控えている生徒達にとって、貴重なアドバイスになったことと思います。
 今回のような得難い機会を与えていただいたJAXAの皆様に心からお礼を申し上げます。

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