所在地確認 所在地確認

 

ホームキャリア教育


 

武蔵野美術大学 日本画学科主任教授 内田あぐり先生

【要旨】

新体操部員の鍛え抜かれた美しさとエネルギーに満ちあふれた身体表現を間近に観賞し、その感動の想いを墨・木炭・アクリル絵の具・岩絵の具等を使った「ドローイング」という表現方法でのびのびと自由に表現した。美術科全学年131名の生徒が、裸足で幅約2メートル、全長約40メートルの巨大な鳥の子紙という1つの画面に向き合った。個々が描いた躍動する人体が、やがて重なり合い変化していき、まるで生命を宿した生き物のように一つの作品へと融合していった。生徒一人一人が今ここに存在している証が線と色彩によって作品に刻まれ、世界のどこにもない「生きた時間と表現」を全員が体感できる貴重な時間となった。

【講義内容】

[1]ドローイングについての講義
ドローイングは素描から作品制作に繋がる過程であり、自分の表現を豊かにするものである。武蔵野美術大学の学生が墨で描いたドローイング作品も紹介してくださった。

[2]新体操部員の演技を観賞
7名の新体操部員による優雅で迫力ある身体表現に生徒達は惹きつけられた。

新体操部員による演技
演技に引き込まれた会場

 

[3]ドローイングのデモストレーション

(1)刷毛と墨を使った「垂らし込み」という技法を見せていただいた。木の幹等の自然の要素に人体を重ね併せたイメージを常に抱きながら表現されているそうだ。
(2)新体操部員の体の動きを瞬時に捉えたドローイングを見せていただいた。生徒達は息を飲み真剣な表情で筆の動きに目を凝らしていた。

「垂らし込み」のデモストレーション

 

墨の垂らし込み

[4]墨・木炭によるドローイング

墨の濃淡を利用した「垂らし込み」を実践した。墨と水とが混ざり合い、思いがけない表現が生まれることもあった。その偶然性に生徒達は面白さを見いだしていた。

[5]アクリル絵の具・岩絵の具による彩色のドローイング
岩絵の具を膠で溶き、木炭や墨で描いた線の上に色とりどりの岩絵の具を重ねていった。

 

初めて岩絵の具を溶く生徒
鳥の子紙の上を移動しながら全身を使って描いていく生徒達

 

内田先生の制作に対する熱い思いに惹きつけられた会場の様子

6]視聴覚教室にて

(1)内田先生の制作活動の紹介
(2)武蔵野美術大学日本画学科の授業の様子や作品の紹介

 

 

【生徒の感想】
○ 新体操部員の迫力ある動きや体のしなりを、のびのびとした線で描きました。「上手」かどうかにとらわれない表現には、とても体力を使いました。線一本引くにも息が出来ないほど興奮しました。線を引き終わって周りを見てみると、皆が息をきらし、目をキラキラとさせていました。卒業までに皆とこのように絵を描くことができて幸せだと感じました。

○ 新体操部員の演技を間近に見ることができてとても嬉しく、体を使った表現に心から感動しました。全身を使って巨大な紙に自由に表現する時の高揚感と解放感はこれから先もずっと忘れないと思います。

○ 何度も上からドローイングを重ねることで、不思議な形が生まれとても面白かったです。色々な筆の動きや、色の重なりが生き生きとしていました。自分達が試行錯誤した痕跡や、周囲から飛び散ってきた絵の具なども組み合わさって、新しい表現を生み出すことができたのではないかと思います。

○ 一口に表現といってもその方法は無限大にあり、共同で描くことでそれぞれの世界観を肌で感じることができました。この制作の時間を内田先生と美術科131人で一緒に共有できたことがとても嬉しかったです。一期一絵で生まれたこの作品は、世界に一つしかない素晴らしい作品になったと思います。

美術科の先生も参加
線と色彩が重なり合った画面

完成したドローイング作品と美術科131名の生徒たち



 

2015年12月16日
 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

Google
WWW を検索 済美高校ホームページ内

 

 

学校法人済美学園 済美高等学校
〒790-8560
愛媛県松山市湊町7丁目9-1
TEL 089-943-4185 FAX 089-943-3121

  ご質問はこちらから