所在地確認 所在地確認

 

ホームキャリア教育


性差に関係のない適切な進路選択と自己実現を考える
愛媛大学 教育・学生支援機構 准教授  平尾 智隆 氏

【目的・要旨】
なぜ大学に進学するのかを問うと、「みんな大学に行くから」、「楽しそうだから」、「親が行けというから」などの答えが返ってくる。このような理由で大学を選んでしまうと、大学で学ぶ意欲は低くなる。また、費用がかかるという理由で大学に進学するかどうかを迷う生徒も多い。そこで、進学を経済学的にみていくことで、大学でどのようなことを学ぶかを知ると同時に、進学する意味について考える一助とするため、本講座を開講した。

経済学的には、「教育とは人生をよりよいものにするための投資」と考え、大学の入学金や授業料などを「直接費用」、大学に行かずに働いていれば得られた所得を「放棄所得」という。大学を卒業してから働く場合と、高校を卒業してから働く場合の年齢に伴う賃金と出費を考えていくと、大学生の期間は直接費用がかかるが、卒業後は放棄所得よりもはるかに大きく上回る賃金を得られる。これは、教育が能力、ひいては生産性を向上させるものとして捉えられているためで、このような考え方を「人的資本理論」という。

ライフラインチャート

高校卒業者と大学卒業者の間には賃金格差があり、この格差は年齢とともに広がり、生涯所得において両者には8,000万円の格差になると言われている。その他にも、男女間の賃金格差や、女性は非正規の割合が大きいのも現実である。日本の就職の特徴としては、3月に学校を卒業し、4月から働き始めるのが一般的で、学校から就職への間断のない移動がある。また、最初に良い仕事に就けないとそれを埋め合わせることが難しくもなる。女性の場合は人生において結婚や出産、育児などさまざまな選択をしていかなければならない。より良い選択のために自分自身を知ることが必要であることから、ライフラインチャートの作成を行った。現在までの出来事や経験を年齢別に書き出し、時間を横軸、満足度を縦軸にして、満足度の変化をラインにして書き出すことで、これまで自分の歩んできた道をグラフで振り返ることができた。

【生徒の感想】

  • 教育が自分の人生をより良いものにするということを意識し、今の高校生活を大事にするとともに、これから大学に行く意義を真剣に考えてみようと思った。
  • 大学進学はお金がかかるので大変だと思っていたが、経済学的にみると将来的には大学に行った方が賃金は高いことを知り驚いた。また、男女での賃金格差があるのは、雇用体制の違いによるものだと分かった。
  • ライフラインチャートを書いていると、過去にあったいろいろな出来事を思い出すことができた。今の自分が過去の自分によって出来上がったものだと実感できた。
経済学的に大学進学のメリットを
説明してくださる平尾先生

ライフラインチャートを書く生徒

 

 

2017年10月11日
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

Google
WWW を検索 済美高校ホームページ内

 

 

学校法人済美学園 済美高等学校
〒790-8560
愛媛県松山市湊町7丁目9-1
TEL 089-943-4185 FAX 089-943-3121

  ご質問はこちらから